はじめに
「舟を編む」は、三浦しをんの同名小説を原作とした2013年公開の日本映画です。
辞書作りという地道な作業を通して、人と人との繋がりや言葉の大切さを描いた本作は、多くの観客の心を捉えました。
今回は、映画「舟を編む」の魅力を余すところなくご紹介します。
あらすじ
舞台は、大手出版社・玄武書房。
営業部員の馬締光也は、ひょんなことから辞書編集部に異動することになります。
そこで出会ったのは、個性豊かな編集者たち。
彼らは、気が遠くなるような時間と手間をかけて、新しい辞書「大渡海」を編纂しようとしていました。
馬締は、辞書作りを通して様々な人と出会い、言葉の奥深さに触れていきます。
映画の魅力
丁寧な描写
本作の魅力は、何と言っても丁寧な描写です。
辞書作りという地道な作業を、丹念に、そして温かい目線で描いています。
言葉の意味を一つ一つ調べ、修正していく過程は、気が遠くなるほど大変な作業ですが、
登場人物たちは、それぞれの情熱と使命感を持って、その作業に取り組んでいます。
その姿は、観る者に感動と勇気を与えてくれます。
個性的なキャラクター
個性的なキャラクターも、本作の大きな魅力です。
主人公の馬締は、真面目で不器用な性格ですが、言葉に対する深い愛情を持っています。
同僚の西岡は、明るく社交的な性格で、馬締とは対照的ですが、辞書作りに対する情熱は負けていません。
その他にも、ベテラン編集者の荒木や、日本語学者の松本など、魅力的なキャラクターたちが多数登場し、物語を彩ります。
豪華キャスト
豪華キャストも見逃せません。
主人公の馬締を演じるのは、松田龍平。
その繊細な演技で、馬締の心の揺れ動きを表現しています。
ヒロインの香具矢を演じるのは、宮﨑あおい。
優しく温かい雰囲気で、観客を魅了します。
その他にも、オダギリジョー、妻夫木聡など、実力派俳優たちが多数出演し、作品に深みを与えています。
音楽
音楽も、本作の魅力を語る上で欠かせません。
渡邊崇人が手掛けた音楽は、繊細で美しいメロディで、観客の心を優しく包み込みます。
特に、映画のラストシーンで流れる曲は、感動的で、涙を誘います。
受賞歴
本作は、第37回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞を含む6部門を受賞しました。
また、第87回アカデミー賞では、外国語映画賞の日本代表作品に選出されるなど、国内外で高い評価を受けました。
舞台裏
映画の舞台裏も興味深いものです。
原作小説の著者である三浦しをんは、映画化に際し、脚本の段階から深く関わりました。
また、辞書監修には、実際に辞書作りに携わっている専門家が参加し、リアルな描写を追求しました。
撮影は、実際に辞書編集部で行われ、スタッフやキャストは、辞書作りの現場を体験することで、役作りを深めました。
まとめ
映画「舟を編む」は、言葉の力、人と人との繋がり、そして夢を追いかけることの大切さを教えてくれます。
観終わった後には、心が温かくなり、明日への希望が湧いてくるような、そんな感動的な作品です。
ぜひ一度、ご覧になってみてください。
Follow me!
コメント