◇大阪マラソン(2025年2月24日 大阪府庁前~大阪城公園内の42・195キロ)
9月に東京で開催される世界選手権の男子代表選考会を兼ねて行われ、大アクシデントが発生した。
中間点は1時間2分29秒と日本記録(2時間4分56秒)の更新も狙える好ペースで推移。だが、30キロを過ぎての折り返し地点を先頭集団のランナーが折り返さずに通過。先導の白バイ2台のうち1台は折り返したが、選手はもう1台の白バイや報道車についていく形で数十メートル先で折り返した。
レース後、大阪マラソン主催の大阪陸協の竹内章専務理事が緊急会見。「折り返し地点の先に行けないようにカラーコーンを置くようにしていたが、それが置かれていなかった。左側を走っている白バイは正しいコースを走った。中継車と白バイが間違ってしまった。コースを遮断できなかったのが私たちの落ち度。30メートル程度、長く走らせてしまった。二度とこういうことが起こらないようにしたい」と話した。
記録については「長すぎた場合でも、0・1%以内なら記録は認定される。タイム的にロスはあったが、記録は公認される」と説明。ミスの原因は「スタートからフィニッシュまで全部、図面に落としたハンドブックをつくっている。それを関係者に配っているけど、今回の(コーンに)置き忘れが起きた。ハンドブック通りに置けば、こういうことはなかった」と話した。
直前の1キロが3分で、この1キロは3分11秒となり、10秒程度のロスがあったとみられる。
レースは近藤亮太(三菱重工)が2時間5分39秒の初マラソン日本最高で日本人トップ2位、細谷恭平(黒崎播磨)が2時間5分58秒、青学大の黒田朝日が2時間6分5秒の学生新記録をマークしたが、ロスがなければタイムを短縮できた可能性が高い。
今大会は競技役員を配置していなかったが、今後は「考えざるを得ない」と話した。カラーコーンはレース途中から設置し、女子の先頭集団には間に合ったという。
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