北海道教育委員会は、授業中に教室を飛び出し走り回っていた男子児童2人の頭を叩いたとして、道南の小学校に勤務する61歳の男性教師を戒告の懲戒処分にしたと発表しました。
事件の概要
北海道教育委員会の発表によると、事件は今年6月、小学校の授業中に発生しました。男性教師は、教室を飛び出し走り回っていた男子児童2人に対し、「いいかげんにしなさい!」と注意した後、それぞれの頭を手のひらで叩きました。
教師の言い分
北海道教育委員会の聞き取りに対し、男性教師は「ケガにつながる危険な行為を止めたかった。感情のコントロールができなかった」と話しているということです。
北海道教育委員会の判断
北海道教育委員会は、今回の行為は体罰にあたるとして、男性教師を戒告の懲戒処分としました。北海道教育委員会は「体罰は児童の心身に悪影響を及ぼす許されない行為であり、あってはならない」としています。
過去の体罰事例
北海道教育委員会によると、過去5年間で体罰による懲戒処分は今回の件を含めて9件にのぼります。
再発防止に向けた取り組み
北海道教育委員会は、今回の事件を重く受け止め、各学校に対し、体罰根絶に向けた指導を徹底するよう改めて通知しました。また、教職員向けの研修会を実施するなど、再発防止に向けた取り組みを強化するとしています。
保護者や地域住民の声
今回の事件に対し、保護者からは「体罰は絶対に許されない」「子どもたちの安全を守るべき教師が、このような行為をするのは信じられない」といった批判の声が上がっています。また、地域住民からも「学校は子どもたちが安心して学べる場所であるべきだ」「再発防止に向けて、より一層の対策を講じてほしい」といった声が寄せられています。
今後の課題
今回の事件は、体罰問題の根深さを改めて浮き彫りにしました。北海道教育委員会は、今回の事件を教訓に、体罰根絶に向けた取り組みをさらに強化していく必要があります。また、教職員一人ひとりが、子どもたちの人権を尊重し、体罰によらない指導方法を身につけることが重要です。
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